アンデス・ハンタウイルスが12か国で感染拡大中の危険性
何が起こったか
Virginia Tech disease ecologistのルイス・エスコバル氏は、MVホンディウス号で起きたアンデス・ハンタウイルスの集団感染は、野生げっ歯類に潜むウイルスの危険を示すと指摘した。人から人へ広がる株で、12か国が下船者を監視していると伝えられている。
起こった背景
このウイルスは、動物から人へ広がる一般的なハンタウイルスと違う。カナダ、デンマーク、ドイツ、オランダ、ニュージーランド、セントクリストファー・ネイビス、シンガポール、スウェーデン、スイス、トルコ、英国、米国の12か国が、下船前に船を離れた人を追跡している。米ジョージア州とバージニア州では2人と1人が監視対象だが、いずれも健康で異常はないとされる。一方で、オランダ人夫婦とドイツ人女性の3人が死亡したと伝えられている。
クルーズ船の集団感染で見えた警戒点
米国では、アンデスハンタウイルスへの警戒が広がっている。感染源とみられるのは、アフリカ西岸沖付近を航行中のクルーズ船「MVホンディウス」とされる。欧州や北米、アジアの各国で、下船した乗客の健康確認が進んでいる。米ジョージア州とバージニア州では、帰国者が経過観察の対象だと伝えられている。
このウイルスは、通常のハンタウイルスと異なり、人から人へ広がる可能性があるとされる。死者は3人と報じられている。オランダの夫婦2人と、ドイツ人女性が含まれる。クルーズ船のように国境をまたぐ移動手段では、感染が見逃されると各国へ連鎖しやすい。
これって何が重要?
重要なのは、野生動物から人への感染だけでは終わらない点である。アンデス株は、人から人へ広がる珍しい型だとされる。だからこそ、感染者の確認が遅れると、船内や帰国先で静かに広がるおそれがある。国際移動が多い今の社会では、ひとつの船内感染が複数国の警戒案件になる。
また、欧州やアジアの株は元のげっ歯類の宿主により密接である一方、米州の株は生態学的可塑性が高いと指摘されている。感染症対策は、発生後の対応だけでは足りない。野生動物の段階から把握する体制が求められる。
今後の予測
今後1〜3か月は、各国で下船者の経過観察が続くと予想される。新たな感染者が見つかれば、同じ航路や寄港地でも調査が広がる見通しである。特に、体調不良が出た旅行者は、帰国後も発熱や息切れに注意が必要だ。早めに医療機関へ相談する行動が重要である。
一方で、感染が確認されないまま監視対象が増える可能性もある。過度に不安になる必要はないが、旅行後に症状が出た場合は、渡航歴を必ず伝えるべきである。各国の保健当局は、同様の国際移動案件に備え、連絡網の整備を急ぐとみられる。








